おのくんってお母さんたちが1針1針想いを込めて
魂を込めて作っているんだ
はじめはね
なれない手作業にチクチクしてると針を指に刺しちゃったりして
イテって!叫んでいたり
避難所生活から急に手仕事をはじめたもんだから
”めんどくしぇめんどくしぇ”ってぼやきながらつくっていたんだけどね
里親さんたちが話しかけてくれたり
里帰りしてくれたり
おのくんのエサを持ってきてくれたり
お母さんたちのエサを持ってきてくれたりしていくうちにね
どんどん
どんどん
つながりが出来ていって
想いが重なっていって
どんどん
どんどん
大切な存在になっていったんだ
お母さんたちにも
ばあちゃんたちにも
おじいちゃんたちにとっても
東松島のこどもたちにとってもあるとうれしい存在になってほしいなって思ってるんだ
おんなじ小野地区の人たちにも
おのくんのおかげで小野のこと知ってもらえるようになってよかった
東松島のこと知って貰えるようになってよかった
全国から東松島に来て貰えるひとにも
また戻ってくる機会になったとかね
はじめて知りましたとか
東北に来るきっかけになったよ〜とか言ってもらえることが増えてきたんだ
すっごくうれしいことだよね〜
っていっつもみんな話しているんだよ
手づくりでばあちゃんたちの手もかりて
里親さんたちの応援も受けて
幸せな日々を過ごせているんだ
お母さんたちはね
震災でいろんなものをなくして家もなくしたけど
そうしたものって全部ものだったんだ
大切なものって
人との繋がりだったんだ
人と人がいる方が気持ちは豊かに過ごすことができるんだ
って言っているんだよね
里親さんたちからのエサが届いて
そこからおばあちゃんたちの手が加わって
お母さんたちがおのくんをつくって
目をつけて
まるおマークがついて
おのくん誕生!
“おのくん 手づくり人形 に命が宿る瞬間” への1件のフィードバック